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ーオーダースーツの試着で失敗しないためのポイント|確認すべき箇所を徹底解説ー


オーダースーツは、自分の体型や好みに合わせて仕立てられることが大きな魅力です。しかし、採寸をしただけで必ず理想どおりに仕上がるとは限りません。完成前後の試着でサイズ感やシルエット、動きやすさを細かく確認することが、満足できる一着につながります。ここでは、オーダースーツの試着のポイントを初心者にもわかりやすく解説します。

試着では見た目と着心地の両方を確認する

オーダースーツの試着では、鏡に映った全体の印象だけでなく、実際に着たときの動きやすさも確認することが大切です。正面から見てきれいに見えても、肩や背中が窮屈だったり、座ったときにウエストが苦しくなったりする場合があります。立った姿勢だけで判断せず、腕を動かす、椅子に座る、歩くなど、普段の動作を試してみましょう。

試着時は、無理に胸を張ったり、お腹をへこませたりせず、自然な姿勢を保ちます。採寸時と異なる姿勢になると、正しいサイズ感を判断しにくくなります。また、普段スーツの下に着るシャツやインナーを着用し、いつも使うベルトや革靴も合わせると、完成後に近い状態で確認できます。

オーダースーツは細身に作れば格好よく見えるとは限りません。体に沿いすぎると、ボタン周辺や背中に不自然なしわが出て、かえって窮屈な印象になります。反対に、ゆとりが大きすぎると、肩や胴回りがだぶついて見えます。鏡で全身を見ながら、体型に合った適度なゆとりがあるかを確認しましょう。

ジャケット試着時に確認したい肩と襟の収まり

ジャケットの試着で最初に確認したいのが肩の位置です。肩先とジャケットの縫い目が自然に重なり、肩のラインに沿ってきれいに落ちているかを見ます。肩幅が広すぎると肩先が余ってへこみが生じ、狭すぎると生地が引っ張られて腕を動かしにくくなります。肩は完成後の大幅な修正が難しい部分なので、違和感がある場合は早めに伝えることが重要です。

次に、襟が首やシャツに沿っているかを確認します。ジャケットの襟が首から浮いていたり、後ろ襟の下に横じわが出ていたりする場合は、姿勢や肩の傾きに対して補正が合っていない可能性があります。猫背や反り身、左右の肩の高さの違いも襟の収まりに影響します。

前ボタンを留めた状態では、胸元から裾にかけて自然なラインができているかを確認します。ボタンを中心に強い横じわが出る場合は胴回りがきつく、前身頃が重なりすぎる場合はゆとりが多い可能性があります。ただし、ボタンを留めたときに少しだけ生地が引かれる程度は、細身のシルエットでは珍しくありません。見た目だけでなく、呼吸のしやすさや腕の動かしやすさも含めて判断しましょう。

袖丈と着丈はシャツや体型とのバランスを見る

袖丈は、腕を自然に下ろした状態で確認します。一般的には、ジャケットの袖口からシャツの袖が少し見える長さが整って見えます。ただし、腕の長さや手の大きさ、好みによって適切なバランスは異なります。左右の腕の長さに差がある人も多いため、片方だけで判断せず、左右それぞれを確認しましょう。

腕を前に伸ばしたときに袖が上がるのは自然ですが、通常の姿勢に戻したときに袖口が元の位置へ戻るかも確認します。袖口が引っ掛かったり、肩や二の腕に強い張りを感じたりする場合は、袖幅やアームホールの調整が必要なことがあります。

着丈は、ジャケット全体の印象を左右する重要なポイントです。短すぎるとカジュアルで軽い印象になり、長すぎると重たく見えることがあります。正面だけでなく、横と後ろから見て、上半身と脚のバランスが整っているかを確認しましょう。ヒップがどの程度隠れているかも目安になります。流行だけで丈を決めるのではなく、仕事用、式典用、普段使いなど、着用する場面に合っているかを考えることが大切です。

スラックスはウエストとヒップ、裾の長さを確認する

スラックスの試着では、まず普段はく位置でウエストが安定しているかを確認します。ベルトを強く締めなくてもずり落ちず、指が軽く入る程度の余裕がある状態が目安です。立った状態では問題がなくても、座るとお腹が圧迫されることがあるため、必ず椅子に座って確認しましょう。

ヒップ周りは、後ろ姿を鏡で見て、生地が余りすぎていないか、反対に横じわが出ていないかを確認します。ポケットが開く、太ももの付け根に強いしわが出る、股部分が食い込むといった状態は、サイズや補正が合っていない可能性があります。階段を上る動作や少し大きめに足を開く動作も試すと、仕事中の動きやすさを判断しやすくなります。

裾の長さは、実際に合わせる革靴を履いて確認します。靴の甲にどの程度裾をかけるかによって、見た目が変わります。すっきり見せたい場合はたるみを少なくし、落ち着いた印象にしたい場合はわずかに余裕を持たせます。裾幅とのバランスも重要で、細い裾幅に長い丈を合わせると生地がたまりやすくなります。正面だけでなく横からも見て、裾のラインが自然かを確かめましょう。

試着時の違和感は遠慮せず具体的に伝える

オーダースーツの試着では、専門知識がなくても、着たときに感じた違和感をそのまま伝えることが大切です。肩が重い、腕を上げにくい、お腹が苦しい、太ももが張るなど、具体的な感覚を伝えると、担当者が補正箇所を判断しやすくなります。見た目についても、もう少しすっきり見せたい、ゆったり着たい、丈を短くしたいなど、自分の希望を言葉にしましょう。

試着は一度で終わらせず、正面、横、後ろの順に全体を確認します。スマートフォンで写真を撮ってもらうと、鏡だけでは気づきにくい背中や後ろ姿も確認できます。普段よく行う動作を試し、長時間着ても負担が少ないかを考えることも重要です。

完成後に補正できる範囲は店舗や仕立て方によって異なります。袖丈、裾丈、ウエストなどは調整しやすい一方、肩幅や着丈は大きく変えにくい場合があります。そのため、気になる点を後回しにせず、試着の段階で相談しましょう。オーダースーツの試着のポイントを押さえれば、見た目の美しさと快適な着心地を両立しやすくなります。担当者と丁寧に確認を重ねることが、自分に合った一着を完成させる近道です。

2026.07.17