
シルエットとは何か まずは基準を作る
オーダースーツのシルエットは、肩、胸、胴、着丈、パンツ幅をどう整えるかという全体設計です。生地が同じでも印象が変わり、若々しくも落ち着いても見えます。最初に基準を作ると、店頭で迷いにくくなります。
見るべきポイントは肩 胴 着丈 パンツ幅
肩は自然に落ちるか少し立つかで、きちんと感が変わります。胴は絞り量と絞る位置が要点です。着丈は短いほど軽快、長いほど安定感が出ます。パンツは太さだけでなく、膝下の絞り方で脚の見え方が決まります。
用途と相手を先に決めると失敗しにくい
仕事で毎日着るなら、細さより清潔感と動きやすさが優先です。営業や式典なら信頼感が出る設計が向きます。休日も着たいなら、堅さを抑えた軽い雰囲気が合います。いつ誰に会うかを想像してから型を選ぶと納得感が高いです。
主なシルエットの種類を知る
呼び方はお店で多少違いますが、特徴を押さえれば近い提案にたどり着けます。写真より試着で確認するのが確実です。ここでは定番三つを軸に考えます。
クラシック
程よいゆとりと自然な肩で、流行に左右されにくい型です。長時間でも疲れにくく、体型変化にも対応しやすいので最初の一着に向きます。ネイビーやグレー無地と相性が良く、場面を選びにくいです。
スリム
胸と胴をしっかり絞り、パンツも細めでスマートに見せます。写真映えしやすい反面、肩や背中が窮屈だとシワが出て見栄えが落ちます。肩と胸は必要な余裕を残し、胴だけ整えると自然です。
モダンバランス
クラシックとスリムの中間で、自然さとシャープさを両立します。仕事にも休日にも使いやすく、体型を選びにくい万能型です。迷ったらこの方向で作り、細さや着丈を微調整すると失敗が少ないです。
体型別に合うシルエットの考え方
同じ型でも、どこにゆとりを入れるかで見え方は変わります。隠すより整えるが基本です。自分の体の強みを活かす視点で選ぶと、無理のない格好良さが出ます。
細身の人は立体感を足してバランスを取る
細身は絞りすぎると線が細く見えすぎます。胸の立体感を少し作り、肩先をきれいに出すと存在感が出ます。パンツは細くしすぎず、全体の比率で整えると上品です。
がっちり体型は窮屈に見せない余裕が鍵
無理に絞るとボタン周りにシワが出やすいです。まず肩で合わせ、胸に必要な余裕を確保してから胴を整えます。パンツは太ももにゆとりを入れ、膝下だけ軽く絞るとすっきりします。
お腹まわりが気になる人は縦のラインを作る
大きくすると逆に強調されがちです。着丈を適正に取り、ボタン位置が高すぎない設計にすると縦の流れが出ます。胴の絞りは前だけ強くせず、脇から背中へなだらかに整えると自然です。
オーダー時に伝えると仕上がりが安定する
専門用語がわからなくても、優先順位を言葉にすれば方向性は揃います。試着で違和感があれば、その場で動いて確認するのが大切です。伝え方を少し工夫するだけで完成度が上がります。
この三点を伝えると提案が早い
・仕事用か兼用か
・きちんと見せたいか軽く見せたいか
・動きやすさを優先したい部位はどこか
この三点が決まると、型と調整の方向が固まります。手持ちスーツで好きな点と苦手な点も伝えるとさらに精度が上がります。
試着で確認したいチェック項目
腕を前に出す、椅子に座る、歩く動きを試します。肩が突っ張る、背中が引かれる、膝で引っかかるなら寸法の見直しが必要です。正面と横から見て、着丈と胴のラインが自然かを確認すると判断しやすいです。
最後に
シルエットは見た目の好みと着心地の両方で決まります。まずはクラシック、スリム、モダンの違いを知り、体型に合わせてゆとりと絞りを配分するのが近道です。最初の一着は万能寄りで作り、次の一着で好みを強めると失敗が少なく自分らしい型に近づきます。
